たたり神。

たたり神の 呪いが 少し とけてきた。


自分の言っていることは 間違っていない、と思いながらも
受け入れてもらえない現実に
自分自身の 輪郭も 怪しくなっていた。


一番 わかっていて欲しい 相手に 少しは
私の言葉が 届いていたことが 確認出来たことに ほっとする。
(同時に こんなにも長い時間が かかったことに
 少し ため息も 出る。)


悪い人が いるわけではなくて
ただ 少しずつ 思惑が ズレているだけなんだけれど
私の存在が 誰かを 傷つけたり
不快にさせているのか、と 思うだけで
気が 滅入ってしまうことも 多くて
私の気持ちも 行き場が なくて
気がつけば すっかり たたり神に なっていた。


あの ぐにょぐにょのにょろにょろを 少しずつ
剥がして いかなくちゃ。