読む読む。


読んだ本の記録。
『予定日はジミー・ペイジ』 角田光代


ダメ妊婦の妊娠日記。
角田光代の書く ダメな人のダメっぷりは
読んだ後に うーあー、とゴロゴロしたくなるくらい
見事な ダメっぷりなので
ドキドキしながら 読んだのだけれど
不意打ちで 感動してしまう。


妊娠したことを 知ったときの
とまどいとか
自分の中に自分以外のものが居ることに
対する 違和感、とか
この感覚、私もとてもよく知っている、と
思いながら 読む。


私も 母子手帳を 開いて
まず 最初のページの
「妊娠がわかった時の気持ちを書きましょう」のところで
しばらく 固まってしまった。
「やったー」とか
「私のおなかに来てくれてありがとう」とか
正解っぽい言葉は 浮かぶけれど
ぴたりと 心に はまる言葉が 見つからなくて。


母親になる みんなが きっと
同じようなんだ、と 思って ほっとする。
やっぱり 私も ちゃんと
妊娠日記、書いておけばよかった、と思う。
(子供に見せられるかどうかは別として)