西へ。


夕焼けに 向かって 帰っていると
飛行機雲が いくつも 残って
妙な 感じの 空だった。


こんな空を 見たら
いつも この世の 終わりを
待ち望むような 気持ちになった。
できれば みんな 一度に
消えてしまえばいい、と。


今は それよりも 少し
ぼんやりと 遠い 景色を
思うような 気持ち。