愛しいもの。


お店の裏に
居ついた 仔猫と 遊ぶ。


まだ少し 警戒心を 残しながらも
背中に よじ登ってきたり
指先を 噛んだり
仔猫らしく 無邪気に 遊ぶようになってきた。


夢中で遊んで
それから ふと 遠い目を する。
母猫を 探しているのか
産まれた場所を 思い出しているのか
よくわからないけれど。


仔猫を 抱いて 頬擦りをする。