ペンキ屋開業。


小さい頃 小さな夢が いろいろ あって。


例えば ガソリンスタンドの 洗車機で
洗われる車の 中に いること。
例えば 天井と床が ひっくり返った
家に 住むこと。
例えば ホールケーキを ひとりで 全部
食べてしまうこと。
例えば 手で漕ぐ 地下水ポンプから
くみ上げた水で スイカを 冷やしたりすること。


大人になって 叶ったことも
無理だと わかったことも ある。


その中の ひとつが 今日 叶った。
それは 『ペンキ塗り』。
脚立に 乗って アルミの缶と ハケ(またはローラー)で
広い 場所を 思う存分 塗ってみたい、と思っていた。


天井一面 好きなように 塗っていいと言われて
うきうきと ローラーで 天井を 塗る。
上に 塗るのは 難しくて
首も 痛くなったけれど とても 楽しい。
隅の 方なんかは 脚立も刷毛も 使って。


まだ 壁に貼る ベニヤ板も 塗っていいらしい。